「介護」「介護予防」という現実が一般市民・専門職者にどう圧し掛かっているか!

Pocket
LINEで送る

(尾道・福山で少子高齢化対策に関わるデイサービス看護師)介護・介護予防という現実が一般市民・専門職者にどういう課題を与えているか!

私は高齢者の方々が多く集まるデイサービス(もしくはコミュニティー等)で寝たきり予防の体操(介護予防運動)の指導等させてもらってます。

介護予防運動という言葉の中にある「介護予防」というキーワード!

その介護予防という「行為」の一番大切なポイント・目的は・・・。

その介護予防運動等を指導していくべき対象者である「高齢者」の方々の自尊心や生きる意欲の助け,すなわち「QOL(生命・生活の質)」を支えていく事だと私は考えています。

現在、全国の各施設で介護職員や看護職員が不足、一方で少子高齢化のバランスは歯止めを効かずといった状態が進んでいます。

これは別に誰かが「悪い」とかいうわけではないのだと思うのです。人が様々な「科学の発展」や「経済の発展」を望み、夢を持ったが故の試練なのだと認識しています。

問題なのはその試練から「逃げる」のか、「誰かと協力し合い、闘う」のか、だと言えるのではないでしょうか。

その人類の試練から「逃げた」場合、待つのは更なる脅威か、他者へ多大な迷惑をかけてしまうという「結果」です。

一方「強力し合って闘う」のは試練と向き合う事に真剣である事ですが、その「協力し合う方法」を一歩誤れば、ただの施設企業競争とか、高齢者が施設のたらい回し・長期間待機等という事態につながり兼ねません。

施設の企業競争やお年寄りの施設入居の順番待ち等が先行してしまうと、もう、お年寄りの方々の意思が尊厳されなくなる・・・そういう危険があります。

その後、お年寄りとそのご家族との意思の違いも近年増加しており、ご家族の介護疲れ等からくる悲しい事態(事件)とかも徐々に増えてきています。

こういった事態を防ぐのに一番大切なのは私はやはり「介護予防運動」にあるのではないかと考えています。

特に介護士さんの人手不足の深刻な老人ホーム、医師・看護師さんの数が深刻な病院にお勤めの方々なら「介護予防の体制を整える」という事がどれだけ重要なのか!

それが痛い程分かる「現場」なのではないかと私は思うのです。かつて私も数年現場で「涙を見る程」その体験を目の当たりにしましたから・・・。

ただ、それを職場の中で改革していこうとした際、それが仮に改革出来たとしても、それはその病院・施設のいち現場しか改革は出来ません(その可能性が非常に高いと考えられます)。

正確には「介護予防活動したくても、そこまで看護師・介護士の人員は企業規模的にもコスト的にもまわせない」というのが現実です。

そして、特に病院!

病院とは「患者さんの病気の治療を行う現場(上記写真のような現場の方々も)」です。それが、現在では寝たきり傾向にある方々の「介護化」まで求められ続けているのが(激しく)現状です!

だからこそ、その是正も兼ねて消費税も増税したんじゃないでしょうか。生活保護も取り締まりが徐々に厳しくなってるのではないでしょうか。そしてそこにちなんで、今年、その事が大きく関わる「介護保険法」も大改正してしまったと言えるのではないでしょうか。

ただ、現実としてそれが「上記写真のような雰囲気の急性期(救急指定)病院・病棟等などの現場ハード化のコントロール」にどこまで繋がるのか、正直不安が沢山残っています。

そんな逆境の中、より多くの高齢者の方々が法的にも病気的にも老化的にも金銭的にも振り回されないように「介護予防」を大切に生きていくには・・・。

それは、やはり病院や福祉施設の外部の力、すなわち「地域」の力や「市」の力を借りなければ到底叶いません。

もう「病院」でも「介護施設」でも要介護者(寝たきりに向かっている高齢者)を止めていくのは限界なのではないでしょうか。

いずれ、その点は詳しい裏付けデータを参照出来たらと考えています。

だからこそ医療の現場で、その「恐ろしさ」に気付いて「何とかしたいと思う看護観」を持った私は例え今はボランティアでも多くのお年寄りの方々が集まる場で介護予防運動を叫んでいきたいつもりです。

今後も看護師として尾道市・福山市を起点に更に(運動器)介護予防訓練頑張ります!

※ 皆様、貴重なお時間の中、記事をお読みいただきありがとうございます。
もし、記事に共感いただけましたらシェア、もしくは以下の” はてなブックマーク・Twitter・いいね! ”ボタン等を押していただけると凄くうれしいです。

皆様の貴重な応援が、私の更なる元気と勇気につながります。

Pocket
LINEで送る

follow us in feedly


コメントを残す