皆様、貴重なお時間の中私の記事を見て下さり、本当にありがとうございます。
前回に引き続き、もう少しだけ”電子カルテ”についてお話したくなりました(笑)。
以前の記事で、看護師は電子カルテとバーコードリーダーを使い患者誤認を防ぎ、点滴などを施行・サインを行う事を書きました。
点滴は、当然夜勤帯にもあります。
むしろ、夜勤帯の方が点滴や採血を行う時に極度の緊張感が走ります。真っ暗な病室の中、極力患者さんの顔に光がモロに直射しないように病室の電気を点灯させるか、懐中電灯を上手に活かします。
そして、患者さんの腕に(認知症での不穏症状の強い方だと、名札紛失防止の為、病室のオーバーテーブルに)バーコード名札がありますので、それをバーコードリーダーで読み取り、点滴更新など行います。
ただ、先ほども説明したとおり、患者さんの中には”認知症”や”強迫神経症”の方もいらっしゃる事があります。
下手に夜に休んでいるところを、不注意な刺激で覚醒させてしまうと、思わぬ洗礼(怒声・手が出たりなど)を病室中の患者さんを起こしてしまうケースも・・・
もちろん、患者さんに罪はないのです。ただ、夜勤帯で患者さん全員が就寝中にこれが起こったり、点滴や胃チューブ等を自己抜去とかされてたら、もう大事です。夜の病棟はネバーランドに変わってしまいます。
患者さんの状況にもよりけりですが、基本ぐっすり休んでもらいながら、患者さんの点滴更新を行う職人技術も夜勤看護師さんには要求されます(不穏がひどいなら事前に医師に許可をもらい、採血など少なからず痛みを伴う処置は6時~8時内での採血提出ギリギリに行なうか、採血困難なら主治医にその旨報告し、直接主治医に採血実施を依頼する等)。
特に深夜勤務の朝頃(6~8時)は、おそらく一番戦場になると思います。
患者さんは一気に覚醒し、その一斉に鳴り続ける患者さんのナースコール合唱に対応しながら、採血・点滴更新を行い、時にはオムツ交換・トイレ介助・朝食の配膳・食事介助・胃瘻の管理・飲み薬の投薬等も一気に1人の職員に押し寄せてきます。
8時までには、以上のような主要業務を行い終えてないと、到底朝の申し送り引き継ぎには間に合いません。
ですが、基本、たいていの病院ではこまごまとした申し送りは禁止(時間がもったいない)なので夜間帯の内容はきちんと(日勤の職員が全員出勤するまでに)電子カルテに記録を書き終えておかなければなりません。
夜間が3人体制の職場でしたら、まだ、何とかギリギリこなせるところもあるかもしれませんが、2人体制の職場さんだと、負担はすごい事になると思います。
病院で働く看護師さんは、日々こういった状況との格闘を続けながら「患者さんの為に・・」を心の片隅に置いて頑張られてる方が大半なはずです。
私は今は病院の現場を離れましたが、今、この時間でも電子カルテを使い、懸命に上記のような形で病む人々を支え、走り続けてる看護師さんは本当に尊敬の対象なのです。
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