介護系看護師が共感出来る認知症ケアに必要な3つの行為

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(尾道・福山で少子高齢化対策に走るデイサービス希望看護師)今求められている認知症ケアとは

皆様、貴重なお時間の中私の記事を見て下さり、本当にありがとうございます。

– – – -人間らしく接する(ユマニチュード)- – – –

病院でも介護の現場でも、生活されている方の中には認知症を抱えているケースがかなり多い事は多くの人々の知るところだと思います。

現在、少子高齢化かつ、病院入院患者・施設入居者が増加していながら看護師・介護士の数は比較して増えていない状況です。

なので、現場の職員は少ない人員の中、様々な事が要求されます。そこから、いろいろな焦りや気持ちの動揺が生まれやすくなってしまいます。

実際、お年寄りに食事介助・内服・口腔ケアを介助で行う際、「やめろー!」と手を叩かれたり口を閉じたままで、行為を拒否されたり、オムツ交換の際とかでも拒否反応を起こし大声で怒鳴られたりしたケースに日常茶飯事で遭遇されてる職員さんも多いと思います。

それが続いていくと、お年寄りに尽くしたいという想いを抱いていたはずの職員さんも精神的にもネガティブになったり人間関係の摩擦が生じたり、事故の要因になるような悲しい結果(離職・訴訟問題)になるケースも・・・。

そんな中、私は現在フランスの認知症ケアの講演を繰り返されている”イヴ・ジネスト”さんの考案されたユマニチュードというケア手法の発想に注目しています。

ユマニチュードとは、人間らしく接するという概念的意味を持つそうです。

その際、私の見たユマニチュード手法で大切なのは・・・

  • 見る:必ず正面から話しかける(横や後ろから話しかけられると気付かれなかったり、警戒されたりする為)。絶対に相手の目をそらさないで同目線である事。
  • 話す:身体拘束されている方は、拘束は解除し、笑顔でご挨拶する。ポジティブ(プラス思考)の会話に持っていくようにする。
  • 触る:優しくさする感じに触る(手首や前腕を握るのは敵意を抱かせやすいので禁忌)、基準として5歳児レベルの力で触る力で触る。相手を寝たままにさせない(基本、どんな寝たきりの人でも2人介助で簡単にでも立位にさせる)。

という3つの行為なのだそうです。

ただ、前述した職員スタッフの数不足・精神的ストレスが溜まり、スタッフがどんなに誠意を持って相手(患者・利用者)に関わりたいと意識して接していても、実際はケアを反発される認知症の方に時間と精神を消耗してしまい、離職率にも影響する事も・・・。

今回取り上げてみた、このユマニチュードの最大のポイントは、結果的に職員さんが抱えている”時間のかかるケア”を工夫次第で短時間で行え人間関係が気付けるとジネストさんがおっしゃられていた点です。

また、この行為一つで8割方の認知症の方との接点が向上したというデータをお持ちなのだそうです。

認知症の方にとっては物事を知性ではなく感情で直接行動をされるケースであり、孤独と恐怖を抱えて過ごしているのだそうです。例え、認知症の方でなくても高齢で初めて施設に入居したりされる方にとっては初めての環境に入り、不安はすごくあるのも当たり前だと思います。

大切なのは、(特に)認知症の方に警戒心や恐怖心を与えない事が必須条件なのだそうです。

上述した認知症の方に”身体拘束”や”手を握る”のは認知症の方に警戒心・敵対心を抱くだけです。

と、ここまでの学びの意味は私も分かるのですが、医療・介護現場も時代に応じて様々なケースを発生・直面するのもまた現実です。

なので上述したユマニチュード手法を本当に現場で効率よく行い、短時間で職員さんと認知症の方の双方が安定した人間関係を築けるにはそれなりの研修と時間が必要だと思います。

なので、ケアを行う私自身も、最低上記3条件はきちんと意識下に置き、徐々にユマニチュードに近づけるケアをしていきたいと感じました。

いつか、折を見てこういった関連の研修があればぜひ、参加し、現場にどう(生かせるのかではなく)生かすのか考えていきたいですね。

※ 皆様、貴重なお時間の中、記事をお読みいただきありがとうございます。
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