介護予防訓練・運動時の注意点ー福山~尾道間での経験(その4)

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(尾道・福山で少子高齢化対策に関わるデイサービス看護師)介護予防訓練で気を付けたい事4

皆様、貴重なお時間の中私の記事を見て下さり、本当にありがとうございます。

以前記事で、介護予防訓練の際は「骨折・炎症の悪化予防の為、運動は反動をつけずに行う」事について触れてみました。

では、そこに加えて次に注意しないといけない事は何か?

それは、運動の際「呼吸を止める事なく行う」です。

これだけでは「一体何の事かな?」と思ってらっしゃる方も・・・。 なので、少しだけその理由について解説していきたいと思います。

ここでいきなりですが、まず、一つ皆様に認識していただきたいのは! 「酸素は食べ物と同じ!」だという事です。

しかも、どの食べ物よりも大切な・・・です! ただ、口から食道に入るか、気管・肺に入るかの違いなだけです。

ちなみに・・・・。 人間は、食べ物は何日か食べなくても体は持つと言われていますが、水はちゃんと飲まなければ3日で命に関わります。

では、人間の体に必要な「栄養」の酸素は? 酸素はたった3分取らなければ(3分間以上脳内に酸素が届かないと)死亡率が半分以上に跳ね上がります!

という事は酸素は、水分や料理以上に緊急性を要する「食物」なのです。まず、その点を踏まえた上で記事を書いていきたいと思います。

では、その最重要栄養物な「酸素」はどうやって摂取するのか。

それが、皆さんもよくご存じの「呼吸」です。

呼吸は「酸素」を吸って「二酸化炭素」を吐く事はご存知ですね。 では、次にその呼吸には2種類ある事について触れていきます。

まず全身で行う内呼吸・そして肺で酸素と二酸化炭素の出入りする外呼吸という2種類があるのです。

皆さんが鼻や口で吸う呼吸というのは、前述した外呼吸を意味します。肺で空気と血液中のガス交換(二酸化炭素を排出、酸素を摂取)を行っています。

では、「内呼吸」とは何なのか? それは、人間が運動をしている時、筋肉に含まれる細胞と血液との間で二酸化炭素・乳酸を排出して酸素を摂取をしている事を指しています。

ここでキーワードとなるのが「乳酸」です。乳酸は体内で酸化されて体の力にもなるエネルギーの源としても利用されています。

となると、内呼吸と外呼吸の役割はとても重要になってきます。

息を止めて(外呼吸を止めて)かえって肺活量を高める体操もスポーツマン選手の中では取り入れるようにしていますが、私達が実施すべき体操はあくまで「介護予防体操」です。

外呼吸を止めて力を入れる運動は怒責運動と呼ばれています(トイレで便を出すときに踏ん張るの怒責の一種です)。

過度の怒責は高血圧、筋肉の酸素欠乏を助長させます。よって身体にとってリスク(危険)な部分が多いのです。

ちなみに心臓も「心筋」という心臓の筋肉を動かすモノが存在します。

その心筋に栄養を送る血管(冠動脈)が、閉塞(狭心症)したり完全に閉じて血管が壊れる(心筋梗塞)ような運動は当然避けなければいけません。

よって、運動時は「呼吸を止めない事」、すなわち「有酸素運動」が何故重要なのかが分かるかと思います。

次回も、引き続き「介護予防運動」の注意点をお話したいと考えています。

今後も尾道市・福山市を起点に更に(運動器)介護予防訓練頑張ります!

※ 皆様、貴重なお時間の中、記事をお読みいただきありがとうございます。
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