現在、私の勤務してる福祉施設では常に食前に誤嚥防止目的の嚥下体操を実施しています。
そもそも多くの施設さんでは食前にお口の体操は実施されているのではないかと思います。
その際、(私も含め)よく施設で多用されている好評な体操があるようです。
その一つが発声訓練(構音訓練)です。
そもそも、人間が食べ物を飲み込みする際には以下の部分を食べ物がスムーズに通過しなければいけません。
- 口の中(口腔期)
- 咽の部分(咽頭期)
- 食道の部分(食道期)
以上の箇所のうち、口腔から咽の手前までを刺激するのに、よく行われる訓練の一つが発声練習です。
そして、その中でもよく多用される言葉(キーワード)は「パ(バ)」「タ」「カ(が)」「ラ」です。
私の場合はシンプルに「パ」「タ」「カ」「ラ」の4つの言葉をご利用者に発声してもらっています。
では、その「パタカラ」という言葉を繰り返し声に出し、唱える事で口の中がどう嚥下(食べ物の飲み込み・消化)の体操になるのか?
その根拠・鍛えられる部位は大きく分けて3つのポイントに大別されると言われています。
- 「パ・バ」は両口唇(くちびる)を刺激する
- 「タ・ラ」は舌の前先上下付近(歯茎あたり)を刺激する
- 「カ・ガ」は舌の奥・咽の手前あたり(軟口蓋部分)を刺激する
そういった部分の音刺激は嚥下を行う際に、ムセ(誤嚥)を予防し食べ物を砕き食道に流し込む力として、とても重要な運動になります。
もちろん、他の言葉でもお口の体操にはなりますが、その中でも特に上記「パタカラ」の言語発声が嚥下に必要な部位を鍛える際に分かりやすい(著名)とされています。
また、病院などの医療機関では、この発声練習を「治療の一環」として実施している事も多いと言われています。
自宅や施設で手軽に出来る体操で(恥ずかしがらずに)行なっていける事が自分の身を守る大きな行動にも繋がるという良い例だと私は感じましたが、どうでしょうか!
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