春から夏場にかけて現在注意しておきたい身体の異変で特に世間で関心が高いのは「熱中症」「脱水症状」がかなり主体的ではないかと感じる今日この頃。
ただ、その手の病気も追々解説したいとは思いますが、実は私は最近、夏場に出やすい呼吸器疾患について少し調べていました。
すると、ある「恐い病名」が浮上してきました。
それは・・・COPD(慢性閉塞性肺疾患)という病名でした。
ジョンズ・ホプキンス大学というところがあり、その大学での2014年度の医療研究によると、夏には慢性閉塞性肺疾患(以後COPDと記載)の症状が出やすくなると言われています。
では、まずCOPDとは何なのか?
COPDとは大きく分けて以下の2つがあります。
- 慢性気管支炎:息の通り道である気管支が炎症で、むくんだり痰などの分泌物が気管支内にて大量に出てしまう事等で空気の通り道が塞がれてしまい、呼吸しにくくなってしまう。
- 肺気腫:気管支の先にあり、酸素を取り込む場所である肺胞と呼ばれるブドウの房状の組織が炎症によって壊れてしまい、酸素を取り込みにくくなる。その結果、呼吸が苦しくなってしまう。
COPDの原因・悪化は様々で大気汚染(ハウスダスト・排気ガス)、喫煙、加齢、感染症(インフルエンザ・肺炎球菌・ダニ・ペットの毛などに含まれる菌など)とかが関係していると言われています。
そして、近年、気温の変動が激しい事で室内の内気温と室外の外気温との差で、COPDの症状を悪化(呼吸する気道を傷めたり、刺激物の影響を受けやすい等)させる事例もいくつか耳にします。
また、現在HOT(在宅酸素療法)を行っている患者さん・高齢者の方などが、この時期の気温の急変動にてCOPDを悪化させやすいというリスクを抱えているそうです。
こういった症状を悪化させないようにするにはいくつかの方法があるらしいのですが、その代表例がいくつかあります。
- 痰を出しやすい姿勢をとる(体位ドレナージ)
- 口すぼめ(窄め)呼吸・腹式呼吸
- 汚染環境の清掃・病因の排除
- 医師と相談して、必要時去痰剤・気管支拡張剤の内服・吸入を行う
などがあります。
ただ、その症状のコントロールはかかりつけ医ともよく相談して行うべきだと思います。
無理な酸素使用で引き起こす危険な症状(CO2ナルコーシス)もあったり、気管支拡張薬の副作用で「便秘」という副作用もあるそうなので。
急激な気温の変動は、こういった「呼吸状態」にも影響するという事も理解しておく事は大切だと思いますが、どうでしょうか。
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