私が以前、病院で勤務していた頃に各カルテに色分けでテープが貼られていた事がありました。
その後、カルテも電子カルテに変わり、紙ではなくなったのでカルテデータの各患者さんのトップページ自体に色分けがされてました。
今にして思えばあの色は「トリアージ」の色だったと、今更ながらその頃を振り返ってました。
では、トリアージとは何なのか?
トリアージとは、患者さんの治療・処置の優先順位分けの事を指しています。
そして、その優先度分けの基準は様々ですが、確実に基準にされているのは「生命の危険度」で分けている事です。
では、その色分けはどんな順番なのかですが、それは以下の通りです。
- カテゴリーⅠ(赤):命の危機に直接かかわる重篤な状況かつ、最優先で緊急の処置が必要
- カテゴリーⅡ(黄):命の危機に直結はしてないが、急いで搬送は必要な状態
- カテゴリーⅢ(緑):軽症であり緊急性のないもの
- カテゴリー0(黒):死亡もしくは蘇生不可能と判断された状態
以上の優先順位で分けられています。地震や事故などの災害時では傷病者に上記4つの判断で評価しますが、病院ではカテゴリー0のカルテは当然ありません。
こういった意識で大抵の医療機関さんでは患者さんの対応をしているわけです。
ただ、地震などの災害が起こり、身近に医療従事者がいない場合、上記に近い判断は一般人が行わないといけない状況に遭遇する事もあります。
本当に日常の災害のない時間がどれだけ大切か、改めて考えさせられますね。
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